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総領事館からのお知らせ: 安全対策情報等:7月

平成25年7月12日(総13第18号)
引用先:在デンパサール日本国総領事館

1治安情勢


6月27日、西ジャワ州において、鉱山へ荷物を運んでいたトラックから、ダイナマイト250本(約50kg)が紛失していることが判明しました。当該トラックの幌が破られていたこともあり、警察は、ダイナマイトが何者かに盗まれたと見て捜査しています(国家警察本部と西ジャワ州警察とで特別チームを作り、テロ対策特別捜査隊も捜査に加わっている由)。
バリ州警察本部においても、あくまで予防的対策として、管轄区域内の重要施設等の警備を強化しているとのことです。本事案がテロと関係を有するものであるか否かは不明ですが、引き続き、テロ関連情報にはご注意ください。

2一般情勢


(1)一般犯罪
6月19日、デンパサール市内において、パンク盗が発生しました。当館では、これまでもパンク盗に関する注意喚起を行っておりますが、改めて手口について説明すると、犯人が車両のタイヤに針状の物を刺すなど、何らかの方法により車両のタイヤをパンクさせ、被害者がその点検や修理のために停車し、車外に出ている隙に、車内に置かれた現金等を盗むというものです。この対処方法としては、パンクした場合であっても直ぐには降車せず、周囲に不審な者がいないか確認するとともに、車外へ出る際は必ず車両を施錠し、鞄等を外部から容易に取り出せる場所に置いたままにしないことです。その他、ひったくり、車上ねらい被害も多発していますので、十分にご注意ください。
(2)地震への備え
7月2日、アチェ州内陸部を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生し、国家災害対策庁の発表(9日)によれば、死者39名、負傷者2,400名以上に上る甚大な被害が
生じています。このほかにも、最近では6月22日にロンボク島、7月8日にも東ジャワ州マラン市付近で、比較的大きな地震が発生しました。
地震をはじめとする災害に対する備えとして、飲料水、非常食、懐中電灯、ラジオ、タオル等を平素から準備しておくことが必要です。また、大きな揺れを感じた場合、又は周辺地域で大きな地震が発生したことを認知した場合には、津波に関する情報に注意を払い、沿岸地域にいる場合には、直ちに海岸から離れて高い場所(建物)に避難することも必要です。
特に、沿岸地域にお住まいの方は、こうした避難場所と経路を平素から確認しておいてください。なお、東日本大震災においては、電話が通じず、離れた場所にいる家族を心配し、避難せずに沿岸地域内で家族を探し続けた結果、津波の犠牲になった方も少なくないことから、一旦はそれぞれが自らの力で安全な場所へ避難し、その後に家族と連絡がとれなくても、最終的に家族が落ち合う場所をあらかじめ決めておくことも大切と思われます。
(3)運転免許証及び車検証の確認
バリ州警察本部は、「オペラシ・パトゥー2013」と題し、車両を運転する外国人に対して、運転免許証及び日本で言えば車検証に該当するSTNKの搭載に
ついての確認を強化しています。今一度、ご自身の点検を行い、不要のトラブルとならないようご注意ください。
(4)麻薬・薬物への注意
6月12日、ングラ・ライ国際空港税関において、マレーシアから到着したフランス人男性1名が、マリファナ等を持ち込もうとして逮捕されました。
また、同月28日にも、クルンクンにおいて麻薬使用の疑いで現地女性2人が警察に逮捕されるなど、バリ島でも麻薬・薬物に関する事案が後を絶ちません。当地では、麻薬・薬物事案には、厳しい刑罰が科されます。絶対に安易に手を出さないようにしてください。

3邦人事故・事件関係


次のとおり、金銭目的の各種手口の被害が発生していますが、いずれの事案も、十分な注意さえ払っていれば、防止できた被害かもしれません。ちょっとした気の緩みから大切な物を盗まれることになりますので、引き続き、警戒を怠らないようにご注意願います。
(1)ひったくり被害
6月14日、デンパサール市内において、在留邦人が自転車で走行中、自転車の前籠に入れていた鞄を、後ろから来たバイクに乗った犯人にひったくられ、携帯電話、手帳等が盗ま
れた。
(2)車上ねらい被害
6月14日、ジンバラン地区において、邦人旅行者が駐車中の車に荷物を置いたままビーチに行っていたところ、車の窓がこじ開けられ、車内に置いてあった鞄ごと、旅券、クレジットカード、財布等が盗まれた。
(3)その他の盗難被害
6月20日頃、サヌールに所在するスーパー(Hardy’s)内において、邦人旅行者が現地男性から日本語で「日本円を見せてほしい」などと声を掛けられ、これに応じたところ、結果として合計2万6千円を持ち逃げされた。
(4)スリ被害
6月23日、タナロット寺院において、邦人旅行者が友人と観光中、鞄に入れたポーチをすられ、財布、旅券等が盗まれた。

4その他の留意事項


(1)両替の際における留意事項
バリ島内には、観光客相手の多くの両替商が存在しておりますが、両替商にて両替を行う場合は、両替率が他の所より若干良いからといって、表通りから少し入ったところにあるような両替商を利用するのは避けていただくのが無難と思われます。こうした両替商において、相手が両替後のお札を手渡す際、まさに、手品師のような早業でお札が抜き取られたケースも報告されておりますので、いずれの両替商を利用する場合においても、両替の際は、相手の目の前で、両替前のお札の枚数等をきちんと確認した上で依頼するとともに、両替後のお札の枚数等も必ず相手の前で数えるようにご留意願います。
(2)ウルワツ寺院内を観光する際の留意事項
バリ島観光名所の1つあるウルワツ寺院において、邦人観光客が猿に咬まれる事案がありました。猿による咬傷も狂犬病感染の原因となり得ることはもとより、以前から同寺院では観光客が眼鏡や持ち物を猿に奪われる事案も多数報告されております。よって、同寺院を訪れる場合は、携帯品の管理と猿の動きに十分注意を払うとともに、物を奪われた場合であっても、無理な深追いや、崖付近など危険な場所へ立ち入ることは危険ですのでお止めください。

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